アクセス解析
レンタル掲示板

柔らかい風に乗っかって
飛んでゆくといいな
虹色を纏った
しゃぼん玉みたいに

光を通す薄い膜
映るのは
湾曲した世界だけ
わたしの想いや時間さえ
包んでは軽くなる

優しい吐息に押し出されて
飛んでゆくといいな

いつの間にか高すぎて
音もなく弾けよう

誰も知らない
空に溶け合うまで

2007.03.30 夢であなたと
結果より途中
もうすぐと 待つ時間

少しくすぐったくて
涙が伝いそうな鼓動

目覚めて気づく
その大切さ

思い返すほど
抱きしめたい気持ち

わたしの手が開いたのか
それとも
あなたがノックしたのか

寂しくないよ
心だけが残る夢

自分の場所がわかるから
見れるようになった夢
2007.03.27 散髪
なんとなく
不似合いになってきた
薄いピンクのケープ

丸い頬
小さな鼻
変わらない気がする
君の横顔

じょきじょき
切り落とされていく
わたしと同じ色の髪

短い頭
満足気な鏡
まだ幼さを期待する
少年の顔
2007.03.26 初桜

見つけた

今度こその暖かい風に

微笑む花びら

空に一番近く

それは誇らしくというより

静かな桜

誰の手にも届かなければ

色さえも淡すぎる

まだ蕾のものたちへ

大丈夫だよと囁きかけ

少しづつ

薄紅を鮮やかに


さあ

春が広がってゆく

2007.03.25 別れ
出逢いは偶然

さり気ない風

少し勇気の言葉

別れは予感

気紛れな空

止まらない気持ち

さよならも渡せず

零してゆくこの手

蕾にそっと触れ

また探してゆくこの手
2007.03.22 時間ぎれ
いつまでも
しがみつく心なんて

捨ててしまえと 声がする

すっかり
しまいこんだ夢でしょう

わかっているわと 呟いた

もう
わたしの時間ぎれ

想いを力に変えられた
そんな日々が
今を支える

想いを力に変えてゆく
そんな日々を
今度は支えたい

それも
夢の続きと思うから
2007.03.21 バトンタッチ

きっと

君の心には

たくさんの桜が舞ったろう

ただ嬉しくて

満たされた心が飛ばす花びら

わたしまで届いたよ

ありがとう

大切なひとひらを

そっと握りしめた

すれ違った時間

ぶつかった時間

すべてが必要だったと

気づくのは先でいい


落ちそうで持ち上げる蕾

不安な気持ちに力をくれた

卒業の淡いチューリップ

ありがとう

この時を待っていたように

一枚二枚零れて

2007.03.19 なごり冷え
寒い 寒い
3月とは思えなくて
自然と急ぐ
夕方の帰り道

寒い 寒い
雪なんかもちらついて
ぎゅっと固く
眠るような蕾

桜の頃なら
花冷えだけど

なりきれないまま
終わるのが惜しいのか
勝手に名づけた
今日は なごり冷え
2007.03.18 孤独の淵で
零れそうな寂しい涙
いつか
こらえることを
覚えたんだね

憧れる眩しい色
いつか
混ざらないことを
選んだんだね

なにも遅くはないのに

できないものはできないなんて
まだ始まってもいない

わざわざ遠ざからなくても
やがて孤独に落ちる

力を抜いてごらん

守ろうとするから
固くなる
隠そうとするから
重くなる

力を抜いてごらん

水に委ねれば
この身だって浮くように
きっと心も

まず飛び込んでごらん
2007.03.16 春へ
今日の空みたいに
まだ少しの重さ

マフラーをさらう風に
まだ少しの冷たさ

ゆるり
近づいてくる
そろり
近づいてゆく

長かったほど
きっと春が沁みるだろう

寒かったほど
きっと桜は綺麗だろう
2007.03.14 放つ時
誰かと比べるものじゃない

努力は自分なりのもの

やりきったと思えれば

きっと力になっている

君によく似た小さな影も

春の報せを待つ心

見守ってきた者達や

見えない声の応援を

重みに感じなくていい

暖かさだけ背に受けて

すべてを出し切れますように
2007.03.14 卒業
さらば 校舎

急ぎ足の階段も
賑やかな教室も

さらば 友達

初めての笑顔も
すれ違った言葉も

やがて片隅へと忘れ
いつかふと懐かしく
ただそれだけの 一ページ

だけど今は気づかない
失くしてく心が見つかる
大切な日への 一ページ

卒業おめでとう
2007.03.12 ゆらゆら

仰向けに 力を抜いて
揺られよう 水のリズム

瞳には 空の青だけ
つんざく音も 遮った耳

この髪一本まで
ゆらゆらと 解放されていく
沈みそうな心まで
ふわふわと 漂っていく

投げ出す手足
体ごと 浮かべたら

きっと 気持ちいいだろう


四角い天井
夜更けに描く そんな憧れ

ちっぽけなわたしすら
叶わない お湯の中

2007.03.10 白い部屋
真っ白な部屋に 居るみたい

窓を開けても 同じだから

ここが中か 外なのか

それもよくわからない


ただひたすら 待つことができなくて

鮮やかな絵を 描いてみようか

淡いカーテンを つけてみようか

やっぱり あと少し

なにもせず 待ってみようか


この部屋を

最初に彩る 桜がひとひら

君の手に届くまで
2007.03.09 君だけの
もちろん 掴めない
誰でも瞳に映せるよ

だけど

今 見ている青空は
君だけの景色

共有しながら
二つとない形なんだよ

同じこと

前へ 拓けている道は
君だけの世界
2007.03.07 そんなふたり

わたしたち
あの頃描いた 未来に居る

四季をくりかえし
微妙な距離で 隣りあう

寄り添うほど近くない
見失うほど遠くない
そんな二人

疲れた時は
吹き込まず 力を抜けるよう
汗をかけば
渡すタオルが 柔らかいよう

風よりもっと軽く
空気より少しだけ温かい
そんな二人

2007.03.05 怖い夢
まだ早い
覚めるには 暗い部屋

なんだろう
胸を覆う 騒がしさ

頭の中
浮き上がる 夢の断面

じわじわと
残像たちが 肩を組み

風の音
それさえも 恐怖の足音

叩くけど
眠りの門は 閉じたまま


雨の朝
優しい音に 流されよう

大丈夫
不安の連鎖が 生んだ夢

なま温かい夜だから
寝苦しかっただけだから
2007.03.02 空という海に
いつか見た
肩を並べて

そう あれは夏の夕凪
青と橙が溶ける水面
さざ波だけが
揺れていた海

笑ったね
話したね

そう 今日はそんな空
あの一瞬を切り取り
映し出したような
雲の波

同じではないのに

言葉より優しく
時計よりゆっくり
流れては胸に還る
懐かしい欠片たち