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2007.06.28
アンテナ
明け方に吹く風が
北からだと 知っている
おぼろの月に
明日も曇りと 空を思う
小さな頭の匂いが
プールだと すぐわかる
平らげたお皿に
今日も無事と 感謝する
そんなくらい
わたしのアンテナ
高くも 太くも
邪魔にもならない
わたしのアンテナ
北からだと 知っている
おぼろの月に
明日も曇りと 空を思う
小さな頭の匂いが
プールだと すぐわかる
平らげたお皿に
今日も無事と 感謝する
そんなくらい
わたしのアンテナ
高くも 太くも
邪魔にもならない
わたしのアンテナ
2007.06.25
小さな復讐
ほろこんじゃうほど
とびっきり 可愛い写真
見せてあげない
大笑いできるほど
とっておき おもしろい話
聞かせてあげない
痛くも痒くも ないだろうけど
大きな得は しないだろうけど
わたしだけが 持っている
本当はあなたにも
宝物のひと欠片
わたしだけが 知っている
それはあなたへの
小さな復讐
とびっきり 可愛い写真
見せてあげない
大笑いできるほど
とっておき おもしろい話
聞かせてあげない
痛くも痒くも ないだろうけど
大きな得は しないだろうけど
わたしだけが 持っている
本当はあなたにも
宝物のひと欠片
わたしだけが 知っている
それはあなたへの
小さな復讐
2007.06.24
生きるため
軽やかに
どうせなら 今だけは
時の針に またがって
華やかに
どうせなら 心まで
磨くところは 限りない
柔らかに
どうせなら 言葉さえ
彷徨う想いは 消えてゆく
和やかに
どうせなら 少しでも
戦うことは 他にある
どうせなら 今だけは
時の針に またがって
華やかに
どうせなら 心まで
磨くところは 限りない
柔らかに
どうせなら 言葉さえ
彷徨う想いは 消えてゆく
和やかに
どうせなら 少しでも
戦うことは 他にある
2007.06.24
空のように
空のように 変われたら
可愛くちぎれた うろこ雲も
憎らしいほど 灰色の雲も
ただ 受け止めて
去れば なにもない青を
あたりまえに
見せられる
言葉もなく 戻れたら
広く広く 在れたら
空のように
可愛くちぎれた うろこ雲も
憎らしいほど 灰色の雲も
ただ 受け止めて
去れば なにもない青を
あたりまえに
見せられる
言葉もなく 戻れたら
広く広く 在れたら
空のように
2007.06.21
毎日さようなら
軽く手を振って
また明日の さようなら
近く触れ合って
またいつかの さようなら
遠く想って
秘めた胸の さようなら
終わりなき 別れをくり返し
不確かな 出逢いを拾う
今日も ひとつ空の下で
また明日の さようなら
近く触れ合って
またいつかの さようなら
遠く想って
秘めた胸の さようなら
終わりなき 別れをくり返し
不確かな 出逢いを拾う
今日も ひとつ空の下で
2007.06.20
カップ一杯の心
やけどしそうに 熱いカップ
一杯の珈琲は
心と同じ 苦さだけ
氷をひとつ
こんなもんじゃと
融かしてしまう
氷をたくさん
冷たくしちゃえと
薄めてしまう
早く飲みほそう
味も色も 気にしない
一気に飲みほそう
そうやって きたじゃない
一杯の珈琲は
心と同じ 苦さだけ
氷をひとつ
こんなもんじゃと
融かしてしまう
氷をたくさん
冷たくしちゃえと
薄めてしまう
早く飲みほそう
味も色も 気にしない
一気に飲みほそう
そうやって きたじゃない
2007.06.19
不愉快
たとえば
不意打ちされて
しゃっくりが出るような
理由もなく たわいない
あなたにとって
無邪気な 繰りかえし
どうせなら
楽しいことで 驚かせてよ
怒るより
不愉快は やっかいだから
はらっても
肌に張りつく 砂と同じ
不意打ちされて
しゃっくりが出るような
理由もなく たわいない
あなたにとって
無邪気な 繰りかえし
どうせなら
楽しいことで 驚かせてよ
怒るより
不愉快は やっかいだから
はらっても
肌に張りつく 砂と同じ
2007.06.18
梅雨
天気図どおり
続く雨は 夏のため
入って明けて
繰り返す宣言は なんのため
ひと月あまり
思えば短く 潔い季節
過ぎるのを 待たれるばかり
ぐずついてなど いないのに
四季にさえ 数えられない
干支からもれた 猫みたいに
ごめんね だけど
ため息で吹いてみる前線
続く雨は 夏のため
入って明けて
繰り返す宣言は なんのため
ひと月あまり
思えば短く 潔い季節
過ぎるのを 待たれるばかり
ぐずついてなど いないのに
四季にさえ 数えられない
干支からもれた 猫みたいに
ごめんね だけど
ため息で吹いてみる前線
2007.06.17
甘い泡
想うだけで 匂いたつ
浮かべようと 目を閉じる
胸に生まれた 甘い泡
鏡の自分は 考えない
触れ合う指も 望まない
眺めて膨らむ 恋の泡
あなたと同じ 時の上
あなたと同じ 空の下
ただそのことが どれほどの
淡い奇跡と 抱きしめて
2007.06.15
オレンジの傘
君が濡れないよう
守っているよ
手をいっぱいに
広げてさ
オレンジ色が
少しくすんできたけど
君のせいじゃない
雨煙の道に
ぽつんと一つでも
綺麗だろ
だからそんな顔で
俯かずに帰ろうよ
守っているよ
手をいっぱいに
広げてさ
オレンジ色が
少しくすんできたけど
君のせいじゃない
雨煙の道に
ぽつんと一つでも
綺麗だろ
だからそんな顔で
俯かずに帰ろうよ
2007.06.14
探し人
空をたよりに
星をたよりに
思い描いた約束は
雨に濡れて
風に押されて
どこに転がっただろう
予期せぬ角を
曲がったあなたと
止まらぬ波に
流されたわたしと
あれからね
今はね
たくさん言葉を抱えて
不確かなどこかを
もう一度いつかを
願い探し続けている
星をたよりに
思い描いた約束は
雨に濡れて
風に押されて
どこに転がっただろう
予期せぬ角を
曲がったあなたと
止まらぬ波に
流されたわたしと
あれからね
今はね
たくさん言葉を抱えて
不確かなどこかを
もう一度いつかを
願い探し続けている
2007.06.12
がらくた箱
手に余った 想いの欠片
放りこんで 箱の中
塵にまみれ
がらくたとなって
捨てられず
飾られず
遊び飽きた おもちゃのように
一枚もらった 写真のように
たとえ懐かしく 手を伸ばしても
簡単に 探せない
もしもどこか こぼしたら
そのまま 忘れるんだろう
だけど 磨いた思い出より
がらくた箱には 素のわたし
放りこんで 箱の中
塵にまみれ
がらくたとなって
捨てられず
飾られず
遊び飽きた おもちゃのように
一枚もらった 写真のように
たとえ懐かしく 手を伸ばしても
簡単に 探せない
もしもどこか こぼしたら
そのまま 忘れるんだろう
だけど 磨いた思い出より
がらくた箱には 素のわたし
2007.06.09
見送り
できるならどこまでも
肩を並べて いたいけど
きみの背中
押す手を ためらうくらい
大丈夫と 言っている
わたしの不安
強い瞳を 言葉に代えて
大丈夫と 見送ろう
幼い日
心弾ませた 同じ車窓に
今しっかりと きみは一人
肩を並べて いたいけど
きみの背中
押す手を ためらうくらい
大丈夫と 言っている
わたしの不安
強い瞳を 言葉に代えて
大丈夫と 見送ろう
幼い日
心弾ませた 同じ車窓に
今しっかりと きみは一人
2007.06.08
失敗
いたずらに 小さな失敗
繰り返して
なんとなく 見過ごした
前触れと 気づかずに
簡単な ひと言
聞けないまま
すこしづつ 後ずさり
今ならと 迷いながら
空が広すぎて 目を閉じる
眩しすぎて 足が竦む
2007.06.01
心の積み木
手が滑っちゃったかな
慎重に 慎重に
乗せてきたけど
隅っこが欠けてたかな
何度も 何度も
壊れてきたから
言葉という
温もりという
心の積み木
崩れても
ばらけても
残る積み木
まだ時間はあるかな
そっと そっと
新しい形を作るために
慎重に 慎重に
乗せてきたけど
隅っこが欠けてたかな
何度も 何度も
壊れてきたから
言葉という
温もりという
心の積み木
崩れても
ばらけても
残る積み木
まだ時間はあるかな
そっと そっと
新しい形を作るために
2007.06.01
非距離
近づけば 大きすぎて
下がれば 届かない
謎かけのように
難しい距離
ものさしを 取り出して
合いそうなポイントを
お互い 測ってきたのに
声を聞かせて
このまま 消えるくらいなら
耳元で叫んでいいよ
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