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2007.07.31
変身
さなぎのように 羽は持てない
やごのように 水色メガネも
蛇のように 脱皮できない
蝉のように 抜け殻も
だからわたしは 捨ててゆく
すぐ伸びる白い爪
無頓着な茶色い髪
短く切って 小さな変身
2007.07.31
満月の夜に
広い広い世界の中
埋もれそうな町なのに
会わない日々が あたり前
暑い暑い夏空の下
歩く景色は同じなのに
二人の時間は すれ違い
そうやって
幾度も 月の満ち欠け
今夜は丸く綺麗だよ
ほんとだね
携帯を手に
優しい言葉と 繋がる夜
埋もれそうな町なのに
会わない日々が あたり前
暑い暑い夏空の下
歩く景色は同じなのに
二人の時間は すれ違い
そうやって
幾度も 月の満ち欠け
今夜は丸く綺麗だよ
ほんとだね
携帯を手に
優しい言葉と 繋がる夜
2007.07.28
種
種を蒔いて 小さな鉢に
それはそれは 可愛い芽
乾いたら 潤して
翳ったら 動かして
いつも 光があたるよう
根がはって 広い花壇へ
それはそれは 頼りなげ
傾いたら 添え枝を
黙ったら 鼻歌を
いつか 高く高くと
さあ
ここからは 見守るだけ
君の力で 花が咲くまで
2007.07.24
乾いた月
ひさしぶりに くっきりと
黄色い月が 眩しくて
星屑を 散らしても
隠してしまう町だから
もっと明るい月だから
隣りの 赤い瞬きに
遥かな遠さを 思い知る
乾いた風に 覆われた
地球の外が 見える夜
そんな空が 嬉しくて
黄色い月が 眩しくて
星屑を 散らしても
隠してしまう町だから
もっと明るい月だから
隣りの 赤い瞬きに
遥かな遠さを 思い知る
乾いた風に 覆われた
地球の外が 見える夜
そんな空が 嬉しくて
2007.07.20
振り分け
わたしの体は ひとつだもの
あっちへ向かうと
こっちは留守
選べなければ なにもない
選んでいるから
どちらもある
わたしの心は ひとつだもの
遠くだけ想うと
近くは消える
迷わなければ それもいい
迷っているから
重さを量る
時の振り分け
頭の切り替え
足らないままに
次のわたしへ バトンタッチ
2007.07.10
雨の日の電話
誰かが踏む 砂利の音
乾いた日と違う響き
どこか柔らかい
向こうも雨だろうか
あなた達の 小さな庭
濡れて苔むした岩
緑にしっとりと
変わりないだろうか
受話器を手に
離れた二人の 声を聞き
メールなんて
知らない二人へ 声を届ける
2007.07.09
あれから
一緒に歩いた 気だるい朝
景色も飽きた 教室の窓
あたり前だった顔
流しされたような時間
季節ひとつ 変わらないのに
懐かしい気持ち
同じ日々から 別の世界へ
今が不思議で
話すだけで 楽しくて
そんなことを 繰り返し
あの頃を 笑いとばし
君もやがて
出逢いの奇跡に 気づいてゆく
2007.07.08
星屑と言葉
星屑と同じさ
眩しい光にかすんで
遠い昔の瞬き
ただそこにある
ひとつひとつに
きっと密かな物語
綺麗な空にだけ届く
時を越えた瞬き
ただ並んでいる
散らばって
誰も知らない心
言葉と同じさ
眩しい光にかすんで
遠い昔の瞬き
ただそこにある
ひとつひとつに
きっと密かな物語
綺麗な空にだけ届く
時を越えた瞬き
ただ並んでいる
散らばって
誰も知らない心
言葉と同じさ
2007.07.05
同じ扉
みんな 散っていった
真っ暗な中 手さぐりで
扉は 目の前
たったひとつだけ
居るべき場所へ 帰ったのか
あれから先へ 進めたのか
彷徨う雑踏 眩しくて
扉は 次々と新しい
その視界の広さだけ
ときどき迷いながら
もう一度 同じ扉を
あなたとわたし
見つけるだろうか
真っ暗な中 手さぐりで
扉は 目の前
たったひとつだけ
居るべき場所へ 帰ったのか
あれから先へ 進めたのか
彷徨う雑踏 眩しくて
扉は 次々と新しい
その視界の広さだけ
ときどき迷いながら
もう一度 同じ扉を
あなたとわたし
見つけるだろうか
2007.07.04
明日の箱
いつか開こう
その時がきたら
何気なかった 昨日じゃなく
雨が続く 今日じゃなく
もっと特別だと
きっと気づく日
いつか開こう
その時まで
たとえ 知っていても
本当は 空っぽでも
形ない希みさと
この手に明日の箱
その時がきたら
何気なかった 昨日じゃなく
雨が続く 今日じゃなく
もっと特別だと
きっと気づく日
いつか開こう
その時まで
たとえ 知っていても
本当は 空っぽでも
形ない希みさと
この手に明日の箱
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